仁和寺 霊明殿

霊明殿

霊明殿は、明治44年(1911)仁和寺の院家であった喜多家の本尊薬師如来坐像を安置するために建立されました。他にも歴代門跡の位牌が安置されています。

扁額「霊明殿」

終戦前の昭和20年(1945)1月、仁和寺の近くにある近衛文麿の別荘「虎山荘」にて、降伏後の昭和天皇のご進退についての話し合いが行われ、その内容は、昭和天皇に退位・出家していただき、仁和寺に入るといったものだったとされています。

仁和寺39世門跡岡本慈航も参加していたといわれており、扁額「霊明殿」は、近衛がその相談を門跡とするために仁和寺に訪れた際、揮毫したと伝えられています。

霊明殿
参考文献
  1. 佐藤令宣・草野満代『新版 古寺巡礼 京都 第22巻 仁和寺』(淡交社)