二王門(和様) - 仁和寺

仁和寺 二王門

仁和寺の二王門は、阿吽の二王(※)を安置する和様の二重門(一層・二層ともに屋根がある門)で、寛永14年(1637)から正保元年(1644)にかけて建立されました。高さ約18.7メートル。

和様とは、奈良時代に中国から伝わった建築様式を平安時代を通じて日本風に発展させたものです。鎌倉時代に中国から伝わった建築様式は、大仏様・禅宗様建築(下写真)と呼ばれています。

(※)
一般的に「仁王」の表記が多いですが、仁和寺では「二王」の表記が使われています。

三門(禅宗様)- 知恩院

知恩院 三門

参考①で比較されている知恩院の三門は、徳川2代将軍秀忠の命により元和7年(1621)に造営されました。高さ24メートル、幅50メートルほどあります。

二王像

二王像(阿形)

阿形が持っているのは、金剛杵(こんごうしょ)

二王像(吽形)

吽形

参考文献
  1. 佐藤令宣・草野満代『新版 古寺巡礼 京都 第22巻 仁和寺』(淡交社)