法堂(はっとう)
法堂の南面 手前の廊下は仏殿に通じる
法堂は、妙心寺山内における最大の建造物で、明暦3年(1657)に創建されました。仏殿の北、寝堂の南に位置し、各建物とは本瓦葺きの廊下で結ばれています。
天井の雲龍図は、狩野探幽(1602-1674)の作で、板に直接描かれています。天井は、棹縁や格縁を使わず、鏡のように平らに板が貼られていることから鏡天井と呼ばれ、禅宗様の建築物においてよく見られます。
法堂の北面 手前の廊下は寝堂に通じる
参考文献
- 東海大光・長田弘『新版 古寺巡礼 京都 第31巻 妙心寺』(淡交社)