大杉権現社
大杉権現社(2012-06-04)
平成30年(2018)台風21号により、「大杉権現社」及び「「魔王尊影向(ようごう)の杉」は壊滅的被害を受けました。
大杉権現社跡(2019-04-09)
これらに関する古い資料が見つからないため、『鞍馬山小史』(鞍馬寺教務部)に記されている文章を引用します。
"本殿から奥の院に向かって参道を登りつめた尾根に、大杉権現があります。千余年の樹齢をほこり「魔王尊影向の杉」と呼ばれて、多くの人々の信を集めてきた杉の巨木です。その大杉権現から尾根づたいに南下しますと、訪れる人もない静かな杉林の中に、明るくひらけた平地があります。二百坪ほどのものですが、近くに清水がわき、第二次大戦中は芋畑になっていました。ここが「空也の平(くうやのだいら)」と呼ばれ、その一角に上人の庵があったと伝えられる所です。"
魔王尊影向の杉は、台風21号の被害を受ける前から、折れていました。そして、その原因を昭和25年(1950)の台風とする情報がインターネット上に存在します。
大杉権現社跡から(2019-04-09)