言社(ことしゃ)
本殿及び言社の配置図
「大国主命(オオクニヌシノミコト)」が持つ7つの呼び名には、異なる役割や神徳があるという信仰があり、下鴨神社ではその呼び名を干支の守り神として祀っています。
一言社、二言社、三言社
配置図の数字①と②は二言社(ふたことしゃ)、③と④は一言社(ひとことしゃ)、⑤⑥⑦は三言社(みことしゃ)と呼ばれています。
呼び名の由来は不明(調べていない)ですが、縦方向に社がいくつあるかで判ります。
各社の祭神(大国主命の呼び名)について
『御祖社社参図(みおしゃしゃさんず)』より引用
1.大物主神(おおものぬしのかみ)
二言社(左から大物主神・大国主神)
"多くの精霊(モノ)の主である神は、うし年・いのしし年生まれの守護神です。"
2.大国主神(おおくにぬしのかみ)
"大きな国を治める力を持った神様は、ねずみ年生まれの守護神です。"
3.大国魂神(おおくにたまのかみ)
一言社(大国魂神)
"私達の住む日本国の魂を神格化しました。へび年・ひつじ年生まれの守護神です。"
4.顕国魂神(うつしくにたまのかみ)
一言社(顕国魂神)
"顕は現のこと、現在の国をお守りくださる神様は、うま年生まれの守護神です。"
5.志固男神(しこのおのかみ)
三言社(右から志固男神・大己貴神・八千矛神)
"日本を納める威力(シコ)をもった神様は、うさぎ年・とり年生まれの守護神です。"
6.大己貴神(おおなむちのかみ)
"大己貴は大名持のこと、功績多く著名な神様は、とら年・いぬ年生まれの守護神です。"
7.八千矛神(やちほこのかみ)
"八千本もの矛を持つ武威の神様は、たつ年・さる年生まれの守護神です。"