龍門滝と鯉魚石
鏡湖池と安民沢の間にある高さ2.3メートルの滝で、足利義満が譲り受けた、西園寺家の山荘「北山第(きたやまてい)」の遺構とされています。旧表記は、龍門瀑(りゅうもんばく)。
中国の黄河には「龍門」と呼ばれる激流があり、これを登りきった「鯉」は龍となるという言い伝えがあり、滝を龍門、中央にある石を鯉に準え、龍門滝(りゅうもんのたき)、鯉魚石(りぎょせき)と呼んでいます。
『後漢書』李膺伝(りようでん)では、この故事から、立身出世の関門として「登龍門」という言葉が生まれました。
参考文献
- 有馬頼底・梅原猛『新版 古寺巡礼 京都 第21巻 金閣寺』(淡交社)
- 平凡社『京都・山城寺院神社大事典』