安民沢と白蛇の塚

安民沢と白蛇の塚

足利義満が譲り受けた、西園寺家の山荘「北山第(きたやまてい)」の遺構とされています。

安民沢(あんみんたく)と呼ばれる池は、金閣(舎利殿)がある鏡湖池(きょうこち・6600平方メートル)から北の一段高くなったところにあります。
東西約80メートル、南北約40メートル、面積は3000平方メートルという大きさで、大文字山から流れる小川の水を取り入れています。また、東に小島があり、そこに白蛇塚と呼ばれる五輪塔の笠を五段重ねた石塔が建っています。

白蛇の塚

白蛇の塚

白蛇は、弁才天の神使、またはその化身とされています。

弁才天は、聖なる河を神格化したヒンドゥー教の女神「サラスヴァティー」で、河の音や流れは様々な恵みを与えることから、音楽神、学門神、農業神、財宝神といった性質があります。福をもたらす七福神の一柱でもあり、財宝神としての信仰の厚さから「弁財天」と書かれる事もあります。

東の小島

東の小島

2008年9月に撮影

小島の修復前は、丸太の橋が架かっていました。

東の小島

2013年3月に撮影

修復中(島の崩壊を防ぐ工事と思われますが、詳細は不明)

東の小島

2018年2月に撮影

修復後

参考文献
  1. 鹿 苑 寺 - 京都市埋蔵文化財研究所(PDF)