堀川通から北小路通を望む
写真中央の門が北小路門で、門をくぐり北小路通を進むと西本願寺の唐門が見えます。北小路通から右(北)が西本願寺で、左(南)が興正寺(こうしょうじ)となります。
興正寺は、建暦2年(1212)流刑地の越後から京都に戻った親鸞が山科に建てた草庵を起源とする寺院です。長らく西本願寺の末寺でしたが、明治9年(1876)真宗興正寺派本山として独立しました。
左手前の建物は、嘉永元年(1848)に建てられた経蔵、その後ろは、大正4年(1915)創建の阿弥陀堂です。
右の建物は、庭園「滴翠園(てきすいえん)」に建つ、三層の楼閣「飛雲閣(ひうんかく)」です。豊臣秀吉の遺構とも伝わっていることから、破却された「聚楽第(じゅらくだい・てい)」から移築されたという説もありますが、現在は、江戸初期に創建されたという説が有力となっています。