京都御所 新御車寄(しんみくるまよせ)
新御車寄は、大正4年(1915)大正天皇の即位の礼のために造られたもので、天皇、皇后が昇降されるときのみに用いられます。また、この場所には、新嘗祭が行われる「神嘉殿(しんかでん)」(※1)がありましたが、明治23年(1890)橿原(かしはら)神宮の創建に際し、明治天皇から「賢所(かしこどころ)」(※2)とともに橿原神宮に下賜されました。
- (※1)
- 当初、拝殿として利用されていましたが、昭和6年(1931)に移築され、神楽殿として用いられていました。平成5年(1993)の火災により焼失したため、現存せず。
- (※2)
- 三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」を安置していた建物です。橿原神宮では、本殿として利用されています。
参考文献
- 『京都御所』(財団法人 伝統文化保存協会)