東寺 金堂

金堂

現在の金堂は、豊臣秀頼が施主となって、慶長8年(1603)に再建されたものです。方広寺の大仏殿を模したものといわれており、裳階(※1)の正面中央には、小窓が設けられています。
光背に七仏、台座に十二神将を配した「七仏薬師如来」を本尊とし、脇侍には「日光菩薩」「月光菩薩」が祀られています。(※2

創建当初の金堂は、文明の土一揆によって、周囲に存在していた回廊や安置されていた仏像などと共に焼失しています。

(※1
裳階(もこし)は、金堂を二層に見せている、建物の周りに作られた庇(ひさし)状の構造物のことです。
(※2
桃山時代の仏師、康正の作といわれています。
金堂と灯籠

かつてこの灯籠の辺りに中門が存在し、金堂・講堂などと回廊で繋がっていました。尚、現在、灯籠は撤去されています。

参考文献
  1. 東寺(教王護国寺)宝物館『東寺の建造物』