翠紅館(すいこうかん)

元々は正法寺の塔頭で、その景色の良さから公家の鷲尾家に買い取られ、叔阿弥と呼ばれていました。

天保年間(1830-1844)西本願寺の所有となり、庭園の整備や書院が新築され、翠紅館と名付けられました。幕末には、勤皇の志士の集会場として利用されていました。

その後、西本願寺の手を離れ、昭和14年(1949)には、料亭として利用されるようになり、2016年11月、料亭の改築と敷地内にホテルの建設が発表され、2019年10月30日に完成しました。

建設中のパークハイアット京都

建設中のパークハイアット京都

北は維新の道、西は二寧坂(二年坂)に面しています。

上の写真は、高台寺駐車場から維新の坂に下りる階段から撮影しています。坂を少し登ると、参考①の翠紅館跡の石標がありました。さらに進むと、木戸孝允(桂小五郎)、中岡慎太郎や坂本竜馬が埋葬されている京都霊山護国神社や霊山歴史博物館があります。

下の写真は、二寧坂(二年坂)から撮影しています。この突き当たり(右側の角)にホテルが出来る予定となっています。

二寧坂(二年坂)

二寧坂(二年坂)

参考文献
  1. HI006 翠紅館跡 - 京都市
  2. 京都東山にて料亭とホテル事業の計画に向けて合意「パーク ハイアット 京都」2019年開業予定|プレスリリース2016|情報一覧|株式会社 竹中工務店
  3. プロジェクトストーリー:「山荘 京大和」と「パークハイアット京都」|竹中工務店