清水寺 仁王門

仁王門

仁王門は、室町時代後期に再建されたもので、その丹塗りの美しさから、「赤門」とも呼ばれています。門の高さは約14メートル、また、正面の石段の高さは4メートルほどあります。

両脇間に安置されている仁王像は鎌倉時代のもの(※)で、高さは365センチメートルあり、京都府下では最大級のものとなっています。

(※)
"応仁の災禍後の再彫説もあり、寛永の補修もみられる"(参考①)

平成11年(1999)より工期4年で解体修理が行われました。

仁王門

正面から

石造の狛犬は、昭和19年(1944)信者団体の普門会と音羽婦人会の寄進によるもので、当時の住職である大西良慶の発案により、東大寺南大門の裏脇間に安置されている石造獅子像(※)をモデルにして造られたため、左右ともに開口する狛犬となっています。

(※)
建久7年(1196)宋人の石工・字六郎などが造ったものとされています。

先代は明治末年に篤志家が寄進した、口を空けた阿形、口を閉じた吽形が一対となる狛犬でしたが、金属製であったため、戦時中に出された金属類回収令により、昭和17年(1942)に供出されました。

仁王門の扁額

仁王門の扁額

扁額は平安時代の書家である藤原成行(なりゆき)の筆で、成行の筆跡は、後に小野道風(みちかぜ)、藤原佐理(すけまさ)とともに「三蹟」(※)として称えられます。

(※)
他に「三筆(さんぴつ)」という各時代の優れた書道家を指し示す言葉がありますが、この3人は後世に影響を与えるほど優れていたため、尊敬の意をこめて「蹟」という言葉が使われています。
参考文献
  1. 横山正幸『京都清水寺さんけいまんだら』(京都 清水寺)
  2. 『清水寺 Kyoto Kiyomizu dera Temple』(便利堂)