清水寺 阿弥陀堂
現在の阿弥陀堂は、寛永8年(1631)に再建されたものです。
再建と同時期に造られたとされる阿弥陀如来坐像を本尊とし、その脇侍には鎌倉時代作と伝わる観音菩薩・勢至菩薩の両立像を安置していましたが、現在は、京都国立博物館に寄託されています。
文治4年(1188)5月15日、浄土宗の開祖となる法然が日本最初の常行念仏を行った場所でもあることから、法然(円光大師)の像も安置されています。尚、当時は音羽の滝の山手にあることから、滝山寺(たきやまでら・りょうせんじ)とも呼ばれていました。
阿弥陀如来坐像
参考①によると、平成25年(2013)3月から平成29年(2017)6月にかけて、半解体修理が行われ、"破損部分の補修のほか、屋根を桟瓦葺から檜皮葺に改めるなど、後世の改造部分の復原を行いました。"とあります。
上記の後世の改造部分ですが、参考②には、"明治初期、旧外陣を礼堂兼通路専用(廊下)にし、旧内陣を増設して本尊安置の間とした"と記載されており、どこまでの復原のか定かではありませんが、参考③に掲載されている写真と見比べると扉部分にその違いを確認することができます。
礼堂兼通路
参考文献
- 横山正幸『京都清水寺さんけいまんだら』(京都 清水寺)
- 『清水寺 Kyoto Kiyomizu dera Temple』(便利堂)