京都タワー

京都タワーは、京都駅の北に位置する高さ131メートルの展望塔で、高さ31メートルのビル(地上9階・地下3階)の上に建てられています。

設計は、日本武道館などを手がけた建築家の山田守が行い、設計当初はビルだけを建てる予定でしたが、施主の要請により、タワーが付け加えられました。

構造設計は、京都大学工学部の棚橋諒教授が行い、タワー部分は、鉄骨を一切使わず、"厚さ12mm~22mmの特殊鋼板シリンダーを溶接でつなぎ合わせ円筒型の塔身"(※2)とした「モノコック構造」(※1)を採用しています。
棚橋は、京都タワーのスケッチを金多潔(京都大学名誉教授)に渡す際、"「海のない京都を照らす灯台をイメージした」と語っていた"(※3)そうです。

(※1
うすい外被(殻)で力を受けとめ全体を支える構造。応力外皮構造とも。飛行機や船、動物ではカニ、エビ等と同じ仕組み。(※2
(※2
公式パンフレットより(過去の配布物になった可能性あり)
(※3
下記参考文献より

施工は大林組、工事は昭和38年(1963)2月に着工され、翌年の12月に完成しました。

タワー展望室

タワーの展望室は、1階から3階の下部展望室と4階・5階の上部展望室からなり、展望室5階は、高さ100メートルの位置にあります。
下部展望室から上部展望室への最終入場は午後8時40分、営業時間は午後9時まで(例外あり)となっています。(営業終了前や団体客と降りるタイミングが重なった時などは非常に混雑するため、下部展望室まで行くのにかなりの時間がかかります。)

展望室4階は椅子が撤去され、西南西?の区域が一般進入不可になったため、実質的に一方通行になりました。(2018年6月16日調べ)

たわわちゃん

「たわわちゃん」(※)は、京都タワー開業40周年を記念して、平成16年(2004)に誕生した公式マスコットです。開業50周年には、たわわちゃんをお祀りする「たわわちゃん神社」が、展望室5階に設置されました。

(※)
"「たわわちゃん」の情報・イラスト・画像に関する著作権は「もへろん」に帰属します。"(公式の著作権・商標より引用)
参考文献
  1. 『山田守設計による京都タワービルの設計過程に関する研究』(PDF)
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