京都タワーについて
京都タワーは、京都駅の北に位置する高さ131メートルの展望塔で、高さ31メートルのビル(地上9階・地下3階)の上に建てられています。施工は大林組、工事は昭和38年(1963)2月に着工され、翌年の12月に完成しました。
運営は、京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社。ニデック株式会社(※)がネーミングライツ(命名権)を取得したため、2024年4月1日から2029年3月末までの間、「ニデック京都タワー」に改称されました。
- (※)
- 昭和48年(1973)永守重信が設立した電機メーカーで、旧称は日本電産株式会社。創業50周年となる2023年にニデック株式会社へ改称しました。
京都タワービル
設計について
設計は、日本武道館などを手がけた建築家の山田守が行い、設計当初はビルだけを建てる予定でしたが、施主の要請により、タワーが付け加えられました。
構造設計は、京都大学工学部の棚橋諒教授が行い、タワー部分は、鉄骨を一切使わず、"厚さ12mm~22mmの特殊鋼板シリンダーを溶接でつなぎ合わせ円筒型の塔身"(※2)とした「モノコック構造」(※1)を採用しています。
棚橋は、京都タワーのスケッチを金多潔(京都大学名誉教授)に渡す際、"「海のない京都を照らす灯台をイメージした」と語っていた"(参考①)そうです。
- (※1)
- うすい外被(殻)で力を受けとめ全体を支える構造。応力外皮構造とも。飛行機や船、動物ではカニ、エビ等と同じ仕組み。(※2)
- (※2)
- 公式パンフレットより(過去の配布物になった可能性あり)
タワー展望室
タワーの展望室は、1階から3階の下部展望室と4階・5階の上部展望室からなり、展望室5階は、高さ100メートルの位置にあります。
下部展望室から上部展望室への最終入場は午後8時30分、営業時間は午後9時まで(例外あり)となっています。(営業終了前や団体客と降りるタイミングが重なった時などは非常に混雑するため、下部展望室まで行くのにかなりの時間がかかります。)
たわわちゃん
「たわわちゃん」は、京都タワー開業40周年を記念して、平成16年(2004)に誕生した公式マスコットです。開業50周年には、たわわちゃんをお祀りする「たわわちゃん神社」が、展望室5階に設置されるなどしましたが、2024年8月7日付で京都タワーにおけるキャラクターの事業を終了するとの発表がなされました。
ちなみに「たわわちゃん」のデザインは、彦根城の公式マスコット「ひこにゃん」(2005年)のデザインも手掛けた、もへろん氏です。